ジョン コガ（1964年～）のヘヴンリー― スプリングは、ハレクラニが依頼したオリジナルの油彩画4作品のひとつで、寝室やスイートルームの壁に飾るために制作されました。物体の配置はコレクション中のタダシ サトウの作品「サブマージド ロック」を逆さまにしたように見えます。サトウはコガの師でした。コガの作品はハワイの画家たちだけでなく抽象表現主義の伝統を引き継いでおり、抽象表現を現代的手法で用いて、独自のバランスを作り出しています。上から下がっている球体は重力を感じさせ、大小ふたつの物体は近づこうとしているのか、離れようとしているのか、緊張感をはらんでいて、全体が物理法則では説明できない不思議なベールに包まれています。輪郭線のフェザリングは、彼の作品にお馴染みの特徴となっています。