「シー アネモネ」タダシ サトウ SEA ANEMONE BY TADASHI SATO

タダシ サトウ(1923-2005年)
シー アネモネ 1984年
キャンバスに油彩
縦44 ½インチ(113cm)×横103 ½インチ(263cm)
タダシ サトウ(1923~2005年)のシー アネモネ(ロビーエントランスに展示)は自然を抽象的に解釈し表現した作品です。イソギンチャクが段々大きくなる絵なのですが、1つの個体が時を経て変化する様子なのか、数個の個体が同時に存在しているのかは不明です。この作品は成長、変化、変容について語っています。
上部と下部の物体は水中の岩の一部のように思われます。波に沈んだ岩は、サトウの他の多くの作品にも共通するテーマです。柔らかい輪郭の細胞のような物体は光の反射を受けており、細い黒い線が描き加えられて画面を5分割しています。1番右の線だけがキャンバスの上から下まで横切っており、右端の細胞体が他と違う位置づけであることを示しています。